私が経験した無痛分娩!!選択して良かったと思うこと

私が出産をしてからあと少しで8年経ちます。

後にも先にもこの1回きり。

 

もちろん無痛分娩を選択しました。
痛みを和らげるから和痛とも言われているようです。

どうして私が無痛分娩を選んだかというと・・・。

私は2年半不妊治療をして
2回目の体外受精で子どもを授かることができました。

その治療では何度も何度も痛い経験をし
本来痛いのが大嫌いな私は、
友人たちから聞いていた出産の痛さを
恐ろしく思っていました。

ある日の治療の後、
「すごく痛かった~」
と看護士さんにもらしたら
「あら出産はもっと痛いわよ~」
と。

この痛みよりも痛いってどんなよ~

って思いますよね~。

看護士さんに悪気はないはずですが
これを聞いて
私は絶対無痛分娩だ
と決めた瞬間でした。

まだ妊娠出来るか分からない状態での決意。

それから1年経ち、妊娠が分かりました。

おかげさまで不妊治療をして下さった先生が無痛分娩も出来る方だったので、
そのまま最後まで先生にお世話になりたいと伝えました。

アメリカでは無痛分娩の方が多いとされているのに対し
日本ではまだ自然分娩の方が多いようです。

私の耳にも入ってきましたよ、こんな言葉。

自然に産んで痛みを知るから、子供を我が子と思える・・・
だとか
痛みに耐えてこそ、本当の親になれる・・・
などなど。

でも本当にそうでしょうか?

私は子供が出来ない時はこう思っていました。

虐待をして子供を殺してしまう事件がテレビで流れるたびに
そういう家に限ってポンポン子供を産んで
うちに産まれれば良かったのにねって。

中には公衆便所で産み落としたなんてニュースもありますよね。

とてつもなく痛くて物凄い状況の事を
そんなところで
しかも一人でやってしまうなんて。

痛みを我慢しても関係ない。

ちなみに私は当時飼っていた犬を
我が子のように可愛がっていました。

自分が産んだ訳ではないのに
まるで子供のようにペットを可愛がっている人がどれだけいるでしょうか。

産んだ痛みじゃない。
産んでからの日々の積み重ねで家族・親子になっていくんだと思います。

だから私はなんの迷いもなく無痛分娩を選択し
今でも本当に良かったと思っています。

冷静にその場を楽しめた

私は安定期を迎えてから長い間
切迫早産で子宮口を縛る手術をしました。

いつも必ずおなかの張り具合を測定しますよね。
その際に張ったままだったので
ずっと入院していました。

自分も家族も退院して何かあったらいけないから
そのまま最後まで入院していた方がいいのではと思い
先生に伝えると
「そんなことをいう人は珍しいよ」
と笑いがでましたが
結局なかなか退院ができなかったので
その通りになってしまいました。

長い入院の中で何度も出産時の声が聞こえてきました。

恐ろしいですよ~。
あんなに叫ばなければいけないほど
どんなことが起きているのか。
どれだけ痛いのか?

私はというと
出産するにあたって入院し
スタンバイOK。

赤ちゃんが3000グラムを超えていて
40週まで待つと4000グラムを超えて出産が大変になるから
早産にならない37周を待って産もうということになっていました。

37週目に入りいざ入院。

陣痛促進剤を導入しながら
入院してから3日かかりましたが、
出産当日の事は今でもよく覚えています。

当日朝、
「先生と3日目だし、いよいよ今日だね」
と話をしました。

お昼になってもなかなか変化がなかったので、
場合によっては帝王切開も考えようということになっていました。

先生は別の手術があったので
それが終わったら私の番ということでした。

念のため毛の処理をしてもらって待っていると
先生到着。

本来は無痛分娩だったけど
帝王切開に変わるドキドキより
もう早く終わりにしたいという気持ちの方が強くなっていました。

手術室に移送する前に
先生「ちょっと確認するね」
「旦那さんもちょっと来て」
「頭が見えてるでしょ」
夫 「見えました」
先生「子宮口開いてきていて赤ちゃんが少しでてきているから、このままいこう」

ということで
また展開が変わる。

その会話から30分。
何の痛みもなく
定期的に
「りきんで~」
と言われそのタイミングで力を入れ
無事にするする~っと。

するする~っと出てくるのが分かったんですよ。

私の感覚はサザエの最後のクルクルの部分をするっと取れたときの気持ちよさ
に似ていました。

それくらいするする~っと。

先生の様子、長い間入院してお世話になった看護士さんの嬉しそうな顔、
夫の顔・様子、赤ちゃんの様子全部見れました。

私の赤ちゃんが綺麗に洗われて私の横へ連れてこられて
とても不思議な気持ちでした。

全部冷静でいられたので
子供が誕生日の時に
この時の様子を毎年語っています。

今回は8回目。
だいぶお兄さんになって、今までとは違う気持ちで聞けるでしょう。

体の回復が早い

私は無痛分娩の経験しかないので
普通分娩と比べることはできませんが
看護士さんや普通分娩をして友人から言われていたことです。

どうやらそのようです。

だから良かったなと思うのは
体がきつくないので、退院後も落ち着いて
赤ちゃんと向き合えた事です。

体が辛いとイライラしてしまうことってありませんか?

正直昼夜を問わず起きては寝て
おっぱいと混合だったのでミルクを作り
おむつ替えの繰り返しはきつかったです。

でも精神的に落ち着いていられたのは
体の回復が早かったからだと思っています。

無痛分娩を考えている方

信頼のできる先生とよくお話をして
決めて下さいね。

痛みに耐えられないと思った私は
無痛分娩にして良かったと心から思います。

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